屈折率の測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/27 23:36 UTC 版)
試料液(測定対象となる液体)に含まれる糖の含有量によって光の屈折率が異なる性質を利用したもの。試料液と、その試料液を置くプリズムとの屈折率の差を測定し、それを糖度として読み取れるようにしたものとなっている。実際には、屈折率を決めるのは密度であるが、果汁を対象とした場合、密度を決定する要素のほとんどが溶解している糖の含有量によるものであることが根拠となっている。構造上、安価なものとすることができ、小型化も容易、携帯性も高いため、糖度計の仕組みとしては多く用いられる。 糖度(ブリックス糖度)は試料液の屈折率そのものでは表されず、20 °C におけるショ糖を含まない水だけの屈折率を0°Bx(屈折率 1.3330)、重量分率1%のショ糖水溶液の屈折率を1°Bx、重量分率10%のショ糖水溶液の屈折率を10°Bx(屈折率1.3478)とする目盛を用いて表示される。 たとえば、同じ糖類であっても、果物に多く含まれる果糖の10%の重量分率の溶液の糖度(ブリックス糖度)は9.89°Bx(屈折率1.3477)となる。また、ジャムに含まれるペクチンなどの水溶性固形分も屈折率に影響を与えるからジャムの糖度(ブリックス糖度がジャムのラベルに表示される場合がある)は必ずしも糖の含有量を意味しない
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