就業動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 15:18 UTC 版)
セックスワークを始める動機には、様々なものがあり、必ずしも経済的な困窮ではない。貧困問題と関連性を持つ場合も多いものの、現代のセックスワークは業種、また労働者の社会経済的地位などにおいて多様であり、包括的に貧困と関連づける事は出来ない。 他の産業に比べ、就業時間を自由に決めれることや、(業態によっては)自分で顧客や労働地域を選べる点などもセックスワークを始める動機として挙げられる。しかしながら、借金返済や嗜癖にかかる費用を補うためなどの経済的な必要性から始められる場合も少なからずある。また、根深い就職差別に晒される人(例えばトランスジェンダーの人や障がい者など)にとって、限られた就業の選択肢の一つとしてセックスワークを選ぶ人もいる。また、セックスワークを通して、性の解放やエンパワーメント、自尊心の向上を感じる人もいる。 カナダにおける研究では、調査協力をしたセックスワーカーの4分の1は、始めた動機の一つとして「この仕事に個人的に興味があったから(personal appeal of the work)」と答え、3分の1は虐待やネグレクトをはじめとした「危機的な状況(critical life event)」を経てセックスワークを始めたと答えた。また同じ研究において、全体の87%は「何らかの金銭的な動機 (need or desire for money)」を挙げた。
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