対決する軍隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:56 UTC 版)
「リヴォフ=サンドミール作戦」の記事における「対決する軍隊」の解説
ソビエト赤軍最高司令部がその攻撃作戦の結論を出す間、ドイツ北方軍集団司令官ヴァルター・モーデル元帥は解任され、後任にヨーゼフ・ハルペ上級大将が着任した。ハルペ着任後の北方軍集団には第1装甲軍(司令官ゴットハルト・ハインリツィ上級大将)第4装甲軍(司令官ヴァルター・ネーリング装甲兵大将)の2個装甲軍が含まれており、ハンガリー第1軍は第1装甲軍に所属していた。ドイツ陸軍総司令部はハンガリー軍は当てにならないと考えたため、第1装甲軍の所属としていた。軍集団は歴戦の第VIII航空軍団を含む第4航空艦隊から航空機700機、近隣の第6航空艦隊から300から400機の支援を受けていた。しかし、複雑な指揮系統のために、ハルペはドイツ空軍部隊を直接指揮することができなかった。 ソビエト第1ウクライナ方面軍(司令官イワン・コーネフ)の戦力はドイツ北ウクライナ軍集団を上回っていた。第1ウクライナ方面軍は将兵1,200,000名以上、戦車2,050両、火砲・迫撃砲約16,000門、そして第2航空軍(司令官S.A.クラソフスキー)の航空機3,250機以上を集めることができた。その上、第1ウクライナ方面軍はウクライナにおける最近の勝利のため、士気が高かった。彼らはほぼ一年間、攻撃に参加しており、戦線北部におけるドイツ北方軍集団の崩壊を目撃していた。 第1ウクライナ方面軍は2手に分かれて攻撃することになっていた。第1の攻撃はラーヴァ=ルーシカ(en)を狙いとしており、第3親衛、第1親衛戦車、第13軍が行うことになっていた。第2の攻撃はリヴォフ自体を狙っており、第60、第38、第3親衛戦車、第4親衛戦車軍によって行われることになっていた。赤軍は攻撃を戦線の内、26Kmの幅に制限することにより、ドイツ軍に対して大きな優勢を得ることとなった。コーネフは戦線1Kmあたり、火砲・迫撃砲約240門を集中させた。
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