対気速度の不一致
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 09:50 UTC 版)
「フェデックス87便オーバーラン事故」の記事における「対気速度の不一致」の解説
コックピットボイスレコーダーとデジタルフライトデータレコーダー(DFDR)の記録によれば、着陸の43分前から対気速度の不一致が発生し始めていた。90秒後、機体が37,000フィート (11,000 m)を巡航中に自動操縦が解除された。ボーイングによれば、自動操縦は対気速度の値に12ノット (22 km/h)以上の誤差が生じると自動的に解除される仕組みになっていた。調査官はDFDRとCVRに録音されたパイロットの会話から、機長席側の計器と副操縦士側の計器に表示された対気速度を以下のようにまとめた。 高度機長席側の計器副操縦士側の計器両者の誤差8,040フィート (2,450 m) 239ノット (443 km/h) 270ノット (500 km/h) 31ノット (57 km/h) 7,610フィート (2,320 m) 231ノット (428 km/h) 260ノット (480 km/h) 29ノット (54 km/h) 5,620フィート (1,710 m) 219ノット (406 km/h) 255ノット (472 km/h) 36ノット (67 km/h) 5,070フィート (1,550 m) 205ノット (380 km/h) 238ノット (441 km/h) 33ノット (61 km/h) 3,140フィート (960 m) 182ノット (337 km/h) 239ノット (443 km/h) 57ノット (106 km/h) 820フィート (250 m) 172ノット (319 km/h) 217ノット (402 km/h) 45ノット (83 km/h) 0フィート (0 m) 151ノット (280 km/h) 196ノット (363 km/h) 45ノット (83 km/h) 初めに12ノット (22 km/h)の誤差が機長席側の計器に生じてから、降下するにつれて誤差は大きくなっていき、最終的に45ノット (83 km/h)の差が生じた。これは、実験で得られたデータと類似していた。
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