対戦した両軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 14:35 UTC 版)
イギリス海軍はタングステン作戦のために強力な部隊を編成した。攻撃隊の中核はバラクーダ装備の2個飛行団であった。一つ目は第827海軍飛行隊と第830海軍飛行隊からなる第8飛行団で、もう一つは第829海軍飛行隊と第831海軍飛行隊からなる第52飛行団である。通常、前者は「フューリアス」に、後者は「ヴィクトリアス」に配置されていたが、同時に発艦しまとまった部隊として戦闘に向かえるようムーアは各飛行団から1飛行隊ずつをそれぞれの空母に配置した。 作戦参加艦艇は最初は2つのグループに分かれた。第1部隊は戦艦「デューク・オブ・ヨーク」座乗のフレーザーが直率し、他に「ヴィクトリアス」、戦艦「アンソン」(ムーア座乗)、軽巡洋艦1隻と駆逐艦5隻からなった。第2部隊はArthur La Touche Bisset少将が指揮し、「フューリアス」と護衛空母4隻、駆逐艦5隻とタンカー2隻からなった。第1部隊は最初JW58船団の支援を行う一方、第2部隊は別個に出航して直接ノルウェー沖へ向かい、4月3日に「アンソン」、「ヴィクトリアス」と合流して翌日攻撃を実施する計画であった。 コーフィヨルドの「ティルピッツ」の停泊地は対空砲台および戦闘機によって守られていた。タングステン作戦時には「ティルピッツ」付近の沿岸には対空砲台が大口径のものが4か所、小口径のものが7か所あった。また、通常防空艦や駆逐艦も「ティルピッツ」付近に停泊していた。「ティルピッツ」の対空砲は68門であった。コーフィヨルド周辺には飛行機から「ティルピッツ」を隠すための煙幕発生装置も設置されていた。ドイツ空軍はコーフィヨルド付近には少数の戦闘機しか配備しておらず、また燃料不足による制約を受けていた。
※この「対戦した両軍」の解説は、「タングステン作戦」の解説の一部です。
「対戦した両軍」を含む「タングステン作戦」の記事については、「タングステン作戦」の概要を参照ください。
- 対戦した両軍のページへのリンク