家系・出自
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 15:58 UTC 版)
「アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ」の記事における「家系・出自」の解説
サン=テグジュペリの出生届には「Antoine, Jean-Baptiste, Marie, Roger de Saint-Exupéry」と記されていた 。 サン=テグジュペリ家は「11世紀にまで遡る名門貴族の家系」と言われることが多いが、実際には確認できていない(個人が特定できるのは13世紀まで。文献 に少々不明瞭な記載があり、これをも根拠とするなら11世紀にまで遡る)。 文献や資料によれば、サン=テグジュペリ家は複数の家系がある。アントワーヌの家が属するのはそのうちのひとつで、そのなかでも傍流に属する(長男でない当主が複数回)。嫡流のサン=テグジュペリ家が爵位を得たのは18世紀の終わり頃のComte de Saint Amans からで、それ以前は士族に過ぎない。明らかに爵位を得ていない時期から、サン=テグジュペリ姓を名乗っている。すなわち、「サン=テグジュペリ」は単なる固有の姓であって爵位の有無に関係がなく、「Seigneur」や「Comte」と「de Saint-Exupéry」は分離して考えるべきであろう。そして、アントワーヌの祖父フェルナン(Fernand)の「サン=テグジュペリ伯爵(Comte de Saint-Exupéry)」なる称号が本当に存在したか否かも怪しい。 彼の家系は地方士族(後に一時貴族)であって、「名門」とは呼べない(中央の宮廷貴族だけでも4000家以上ある)。アントワーヌ自身は爵位を持っていない。出自は「元(一時)」伯爵家で、彼の父も爵位は有しておらず、所領もない。すなわち没落貴族である。
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