室町幕府の武家役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/09 08:47 UTC 版)
室町幕府の武家役は主に守護大名と京都の市民に対して課された。守護大名に対する武家役は守護出銭と呼ばれ、普通は国内に一国平均役として段銭や棟別銭などの形式で徴収され、守護大名はこれを利用して領国支配の浸透に努めた。一方、朝廷が持っていた京都の市民に対する賦課権を接収することに成功した室町幕府は地口銭・酒屋役・土倉役・馬上役などを課して多額の収入を得たほか、臨時的収入として勘合貿易による収益があり、後に五山などの禅寺に対する保護と見返りとした献金や分一銭なども収入に加えた。鎌倉幕府における関東御分国に当たるような土地を持てなかった室町幕府にとってこれらの収入は大きな役割を果たした。
※この「室町幕府の武家役」の解説は、「武家役」の解説の一部です。
「室町幕府の武家役」を含む「武家役」の記事については、「武家役」の概要を参照ください。
- 室町幕府の武家役のページへのリンク