宣伝のためのオーバークロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 23:46 UTC 版)
「オーバークロック」の記事における「宣伝のためのオーバークロック」の解説
オーバークロックがパーツ販売に際してセールスポイントとなったり、ある種の宣伝効果を持つ事も見られる。 自作パソコンが趣味として一定の市場を持つようになった頃から、CPUやマザーボード・CPUクーラー・ビデオカードなどの新製品の発売に際して、ハイエンドな自作パソコンのユーザーを中心にパーツのオーバークロックへの耐久性能(CPUクーラーの場合にはどれだけ冷却できるか)が大きな話題性を持つ事が見られている。また、パソコン雑誌やパソコンパーツ関係のニュースサイトなどで、技術系のライターがオーバークロックを実験した記事が掲載され、これが反響を呼び、大きな宣伝効果を持つことも見られる。記事中で特にオーバークロックへの耐性が高いと高評価を得たCPUモデルや特定のロットについては、電気街で自作パーツを中心に扱うパソコンショップなどで指名買いをする自作ユーザーが続出することも珍しくないなど、これら評価がCPU・パーツの販売量にも少なからず直結してくる事がある。 その為、インテル、AMDの両CPUメーカーやマザーボード・パーツの各メーカーにとっても、オーバークロックは表向きには推奨しなくとも、宣伝・セールス面で無視する事ができない要素になっている(AMDは宣伝の一環として、オーバークロック専用に製造されたCPUを景品にしたオーバークロック大会を開催するほどである)。実際、マスメディア対応の一つとして、オーバークロック関連の記事を多く執筆しているパソコン関係のライターがいる編集部などに対しては、予めその方向でテスト使用される事を前提として、オーバークロックへの耐性が高そうなパーツを選別してテスター品として提供する事もある。また、明らかにオーバークロックで使用される事を前提にした、インテルの「Extreme Edition」、AMDの「Black Edition」のようなクロック倍率を固定していないCPUや、自動調整のオーバークロック機能を搭載したマザーボード、常時オーバークロック状態で動作する事を前提とした設定のビデオカードやメモリも販売されている。 その他、パソコンショップの店頭などで、オーバークロック状態のパソコンを用いたベンチマークなどの実稼働展示が行われる事も見られる。
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