実践と現実とは? わかりやすく解説

実践と現実

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 06:33 UTC 版)

仏教社会主義」の記事における「実践と現実」の解説

現実的には、1950年代から1960年代カンボジアにおけるシハヌーク政権王制社会主義とも呼ばれた政党人民社会主義共同体)、1960年代から1980年代ミャンマービルマ)のウー・ヌ政権およびネ・ウィン政権ビルマ式社会主義政党ビルマ社会主義計画党)などが強い影響受けた仏教社会主義社会改良運動という色彩強かったが、実践された両政権反共政策としての意味合い強かったカンボジアではクメール・ルージュ運動の下地作りつつあり、ミャンマーではビルマ共産党武装闘争開始していた)。社会主義政策をとりつつも、いずれの政権カンボジア場合にはクメール・ルージュ代表される共産主義勢力ビルマ場合ビルマ共産党及びシャン族カレン族といった少数民族の民兵組織には極めて厳しく対処していた。また、この当時仏教社会主義という概念そのもの一般的でなかった事から、両国政権対す諸外国外交判断混乱きたした。とくに前者アメリカカンボジア作戦要因一つとなった前者1970年ロン・ノルクーデターにより瓦解した。さらに1975年にはクメール・ルージュ政権奪取成功した後者ウー・ヌ時代には現実的な政策乏しかったものの、ネ・ウィン政権時代には軍部関与極めて濃いものとなり、統制経済導入するなど独自路線を取る事となった。また、仏教仏教徒の多いビルマ族基軸とした事から、キリスト教徒の多いカレン族カチン族等との間で民族紛争激化する事となった。

※この「実践と現実」の解説は、「仏教社会主義」の解説の一部です。
「実践と現実」を含む「仏教社会主義」の記事については、「仏教社会主義」の概要を参照ください。

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