学会の活動例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 22:40 UTC 版)
このような学会は自ら企画して実験や観測を行った。その例として、気象測器を作成しての気象観測網の構築がある。イタリアの実験アカデミーは活動の一つとして、温度計、気圧計、湿度計をつくらせ、7地点からなる初めての気象観測網を作って温度、気圧、湿度、風、空の状態を観測した。フランスの王立科学アカデミーはパリで気象観測を行い、1688年からアカデミーの紀要(memoirs)に気圧、気温、降水量を掲載した。イギリスの王立学会のロバート・フックは1663年にその気象観測網に「気象誌の作成方法(A method for making the history of the weather)」を提案して、気象測器を開発するとともに観測法の統一を図った 。王立学会の気象観測網は18世紀に入ると北ヨーロッパ、インド、北アメリカに広がり真の意味で初めての国際的な気象観測網となった。 しかし、18世紀に科学が発展して学会の活動分野が広がってくると気象観測網の維持は困難となった。そのため、18世紀末になるとパラティナ気象学会など気象専門の学会や活動組織が整備されるようになった。
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