婉曲に表現する対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 07:32 UTC 版)
およそ次のように分けられるが、分類やそれぞれの用いられ方は文化によって大きく異なる。 忌わしいもの:病気、死、不幸、地獄、悪魔等。 神など、恐れ多いもの:キリスト教社会などではモーセの十戒により神をむやみに呼ぶことが禁じられる一方で、侮辱表現で神が引き合いに出されることも多く、このような冒涜的表現は特に言い換えられることが多い。 性、排泄、その他人間の肉体に関する事項や、不潔とされるもの。 蔑称、差別的な呼び方。 侮辱表現:相手の知的・肉体的能力に関するもののほか、排泄(以上は日本語にも多い)、性、あるいは神や信仰(これらは日本語には少ないが英語などには多い)などに関係する言い方がある。 人間関係:特に目上に対する場合。相手に対する要求・希望として、あからさまな形は避けられる。また相手に二人称代名詞などで直接言及するのは非礼とされることがある。「主(あるじ)」「奥(おく)」「主上(しゅじょう)」「殿(との)」「方(かた)」「局(つぼね)」など。上役を役職名で「部長」「社長」などと呼び、人称・名称で呼ぶのを避けるのも婉曲呼称である。 断言:文化圏によっては、はっきりと否定や疑問を表明するのは非礼ととられ、ぼかし表現が用いられる。
※この「婉曲に表現する対象」の解説は、「婉曲法」の解説の一部です。
「婉曲に表現する対象」を含む「婉曲法」の記事については、「婉曲法」の概要を参照ください。
- 婉曲に表現する対象のページへのリンク