奥殿陣屋とは? わかりやすく解説

奥殿陣屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 07:08 UTC 版)

1985年昭和60年)に再建された奥殿陣屋

奥殿陣屋(おくとのじんや)は、三河国にあった奥殿藩の陣屋、および愛知県岡崎市奥殿町1985年昭和60年)に建てられた観光施設。

概要

徳川秀忠に仕え、大坂の陣の戦功により3千石を与えられた松平真次が、大給豊田市)に陣屋を構えたことから奥殿松平家は始まる。第2代乗次のとき1万6千石の大名となり、宝永4年(1707年)に奥殿に陣屋が完成したため第4代乗真が移った。以後文久3年(1863年)に信濃国佐久郡田野口村長野県佐久市)に龍岡城を築城して藩庁を移すまで奥殿藩の中心となった。なお、藩庁の移転をおこなった最後の藩主松平乗謨(明治維新後に大給恒と改名)は、博愛社(日本赤十字社の前身)の設立に尽力した人物として知られる。

当時は御殿・役所・書院・学問所・馬場などがあったが、廃藩置県後にそれらは移築や取り壊しが行われ、陣屋の跡地(岡崎市奥殿町)はほぼ田畑となった。

近辺の岡崎市桑原町にある曹洞宗の寺院・龍渓院庫裏になっていた書院が跡地に移築され、1985年昭和60年)4月20日、「奥殿陣屋」の名でオープンした[1]

現在は「村積山自然公園」の一部として整備され、書院や日本庭園、食事施設、観光農園などを持つ観光施設となっている。そのほか裏に歴代藩主の墓所や土塁も残されている。

NHK連続テレビ小説純情きらり』のロケも行われた。岡崎観光きらり百選に選定されている。

ギャラリー

アクセス

公共交通機関

自家用車

観光情報

  • 施設 - 書院・日本庭園・金鳳亭(食事)・各種資料館・バラ園など。
  • 料金 - 無料
  • 休館日 - 毎週月曜日と、年末年始。但し、月曜日が祝日の場合はその翌日。
  • 開館時間 - 9:30 - 16:30
  • 住所 - 愛知県岡崎市奥殿町雑谷下10番地

脚注

  1. ^ 市政だより おかざき No.542” (PDF). 岡崎市役所. p. 6 (1985年4月15日). 2020年3月8日閲覧。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度01分45.3秒 東経137度11分41.6秒 / 北緯35.029250度 東経137.194889度 / 35.029250; 137.194889





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