太平山谷とは? わかりやすく解説

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太平山谷

読み方:タイヘイヤマヤ(taiheiyamaya)

所在 秋田県秋田市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒010-1106  秋田県秋田市太平山谷

太平山谷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 12:41 UTC 版)

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太平山谷
太平山谷
太平山谷の位置
北緯39度44分8.42秒 東経140度16分33.34秒 / 北緯39.7356722度 東経140.2759278度 / 39.7356722; 140.2759278
日本
都道府県 秋田県
市町村 秋田市
人口
2016年(平成28年)10月1日現在)[1]
 • 合計 539人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
010-1106
市外局番 018[2]
ナンバープレート 秋田

太平山谷(たいへいやまや)は秋田県秋田市にある大字郵便番号は010-1106。住居表示未実施地区。

地理

秋田市の東部、太平地区の中では南東部に位置する。太平川は北東部の源流から南流し、西に流れを変えて地区中央を横断する。西流する区間では並行して秋田県道28号秋田岩見船岡線及びその旧道(太平街道)が走り、緩い峠を越えて河辺へと続いている。太平川流域に農地が広がり、県道・街道沿いに最奥部の野田から十三岱・山谷・地主・上皿見内・下皿見内と集落が並ぶ。野田と上皿見内は太平山の登山道入口がある他、野田の奥の大沢には野田牧場もある。また山谷から南へ逸れると貝ノ沢集落がある。他は山林地帯である。大江氏の遺構と伝えられる古城址が多い[3]

西・北は太平黒沢、東・南は河辺三内、南西は河辺北野田高野・太平中関に隣接する。

小字

31の小字が現存する[4]

  • 字一ノ関(いちのせき)
  • 字大沢(おおさわ)
  • 字貝田(かいた)
  • 字貝ノ沢(かいのさわ)
  • 字上皿見内(かみさらみない)
  • 字首戸(くびと)
  • 字鵁ノ巣(こうのす)
  • 字鵁ノ鳥(こうのとり)
  • 字三郎屋敷(さぶろうやしき)
  • 字皿見内沢(さらみないざわ)
  • 字篠戸(しのと)
  • 字地主(じぬし)
  • 字下皿見内(しもさらみない)
  • 字下野(しもの)
  • 字新川(しんかわ)
  • 字諏訪(すわ)
  • 字土沢(つちさわ)
  • 字十三岱(とさんたい)
  • 字樋ケ沢(とよがさわ)
  • 字長坂(ながさか)
  • 字中山谷(なかやまや)
  • 字夏虫(なつむし)
  • 字鍋沢(なべさわ)
  • 字野田(のだ)
  • 字細越(ほそごし)
  • 字水沢(みずさわ)
  • 字女滝(めたき)
  • 字谷山(ややま)
  • 字湯ノ沢(ゆのさわ)
  • 字横道(よこみち)
  • 字皿見内(さらみない)

河川

  • 太平川
    • 皿見内沢
    • 無知志沢

歴史

「慶長6年秋田家分限帳」に、鎌田旦右衛門代官所のうちとして「太平郷之内山屋村 176石余」とあるのが初見資料である(秋田家文書)[3]

江戸時代を通じて久保田藩領で、「正保国絵図」では本田当高264石とされている[3]。「享保黒印高帳」では村高345石余・当高389石余(うち本田251・本田並50・新田88)[3]。「享保郡邑記」では80軒あって、うち枝郷の皿見内・土佐ノ台・野田・貝野沢・屋山の5ヶ村分が63軒となっている[3]。枝郷のうち最奥の野田は、正保年間に2軒で開村したという[3]。近世を通じて太平山の表参道登山口とされ、久保田城から野田まで5里、野田から山頂まで3里であった[3]

「寛政村附帳」では親郷目長崎村の寄郷とされ、当高417石余(うち蔵分264、給分153)[3]。「秋田風土記」では373石・69戸があり、枝郷として5ヶ村の他に、もと中村という1ヶ村があったという[3]。大江氏(永井氏)家臣の末流である鎌田氏が居住していた[3]。「天保郷帳」では389石余とあり、「羽陰温故誌」によるこの頃の人口は345人、馬50[3]

沿革

  • 1873年(明治6年)3月 - 大区小区制の改正に伴い、秋田郡山谷村は秋田県第1大区6小区に属した[5]
  • 1884年(明治17年)頃 - 郡区町村編制法の下で、南秋田郡目長崎村・八田村・中関村・寺庭村・黒沢村・山谷村が連合。戸長役場は目長崎村に設置される[3]
  • 1887年(明治20年) - 連合6ヶ村の戸数491、人口3,095(地方行政区画便覧)[6]
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、連合6ヶ村が合併し南秋田郡太平村が発足。太平村大字山谷となる[3]
  • 1892年(明治25年)4月1日 - 太平尋常小学校山谷分教室を山谷尋常小学校と改称(後の山谷小学校[7]
  • 1954年(昭和29年)10月1日 - 太平村が秋田市へ編入されたことに伴い、名称に「太平」を冠した上で秋田市の大字となる[3]
  • 1982年(昭和57年)2月8日 - 山谷小学校が移転[7]
  • 2012年(平成24年)3月31日 - 山谷小学校が太平小学校に統合され閉校。

字域の変遷

地区内で町名整理・住居表示実施その他に伴う区画変更は行われていない。

世帯数と人口

2016年(平成28年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字 世帯数 人口
太平山谷(小字全域) 150世帯 539人

交通

鉄道

地区内に鉄道路線は無い。最寄り駅はJR東日本奥羽本線羽越本線秋田新幹線秋田駅

バス

  • 秋田中央交通
    • 《太平線》 - 皿見内下丁 - 皿見内上丁 - 下野 - 地主 - 小学校前 - 山谷 - 貝の沢口 - 青葉台 - 細越 - 十三岱 - 野田 - 登山口 - 牧場入口 - 開拓前 -

道路

施設

字大沢

  • 野田牧場(字横道に跨る)

字貝ノ沢

  • 貝ノ沢公民館
  • 火結神社

字上皿見内

  • 皿見内公民館

字地主

字十三岱

  • 十三岱会館
  • 太平十三岱ポンプ場

字長坂

  • 地蔵堂
  • 関谷山荘貝の沢温泉

字中山谷

字野田

  • 野田町内公民館
  • 生面神社

字横道

  • 鎌田果樹園

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」1980年
  • 「秋田市史 第四巻 近現代I 通史編」秋田市編、2004年
  • 秋田市 地名小辞典

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 秋田市年齢別・地区別人口(平成28年10月1日現在:平成27年国勢調査からの推計値)” (日本語). 秋田市 (2017年2月1日). 2017年7月7日閲覧。
  2. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」p.671。
  4. ^ 秋田市 地名小辞典 町名一覧 タ
  5. ^ 「秋田市史 第四巻」p.18。
  6. ^ 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」p.389。
  7. ^ a b 秋田市立山谷小学校 平成23年度 学校要覧

外部リンク



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