大統領の権限及び義務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:49 UTC 版)
「ベラルーシの大統領」の記事における「大統領の権限及び義務」の解説
ベラルーシ共和国憲法第84条や85条では、大統領の権限や、大統領に課された政治的、社会的、国防的な義務を示している。大統領は、国民投票の実施や代表者院(下院に相当)、共和国院(上院に相当)、地方代理機関の通常選挙及び臨時選挙の実施を決定する権限を持つ。また、憲法の範囲内で議会両院を解散させることもできる。ベラルーシの首相の任命やベラルーシ政府(英語版)組織を決定するのも大統領である。大統領は法案について署名をしたり拒否権を行使したりすることができ、内容に異議を申し立てて議会に返送することも可能である。また、大統領は副首相や大臣、ベラルーシ最高裁判所(英語版)長官などの人事について、任命や解任ができる。 ベラルーシ大統領は、ベラルーシ共和国軍の最高指揮官であり、ベラルーシの国土を内外の勢力から保護する義務がある。災害や暴力を伴う騒乱といった有事の際には、大統領は非常事態宣言を発令することができる。この宣言はその対象の規模に関わらず、大統領からベラルーシ共和国院(英語版)に通達され、共和国院は通達から3日以内に承認を求めなければならない。この規則は、ベラルーシに対する軍事行動の可能性に対して発令される大統領の戒厳令に対しても適応される。ベラルーシ大統領はベラルーシ共和国安全保障会議の議長を務める。
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