大分県以外のやせうま
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 08:57 UTC 版)
20世紀に日本各地の方言を調査して編纂された『日本方言大辞典』には「痩馬」という項目があり、類似の名前をもつ、日本各地のいくつかの食品が記載されている。 やせうま(福島県会津) - 2月15日の涅槃会に供える団子。 やせうま、やせごま(新潟県佐渡) - 2月15日の涅槃会に供える団子や三月の桃の節句に供える彩色模様入りの糝粉餅(しんこもち)。 やしょうま(新潟県) - 2月15日の涅槃会に供える団子。 やしょうま(長野県) - 「やしょ」という男が釈迦に菓子を捧げ「やしょ、うまいぞ」と言われたという逸話がある。金太郎飴のように食紅や緑、黄色の色素等で色付けした上新粉の生地を断面が絵や模様になるようにを筒状にまとめてから切った甘い餅状の菓子。2月15日の涅槃会に仏壇や墓に捧げたり、また投げる地域もある。 やせうま(静岡県川根) - 繭玉のような形にして、小豆あんをまぶした草餅。 やせうま(兵庫県加古郡) - 団子。指でひねり押さえた物。 やせうま(千葉県安房郡) - 茗荷の葉に小麦粉をまぶして焼いた食品。 また、江戸時代の柳亭種彦の随筆『用捨箱』(ようしゃばこ)には「古くより白糸餅といふあり。細くねぢりたる物にて、馬の形にはあらざれど、異名を痩馬といへり。これもしんこ馬に対しての名なるべし」とあり、当時からこのような食品が食べられていたことがわかる。
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