大きな波に適したもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 05:37 UTC 版)
サーフィン、ボディボード 主なサーフスポットは、仙台市の仙台港、深沼海岸、亘理町の荒浜(深沼海岸のある地区の名前も荒浜であるため、亘理町の荒浜との混同に注意)である。以前は、どこの浜辺にも車で進入可能であったため、仙台湾南部でサーフィンを楽しむ者が見られた。現在は、無料駐車場があり、海水浴客に危害が加わらないこれら3つの地区に集約している。仙台港ではプロのサーフィン大会が毎年開催されている。アマチュアの大会は、亘理町の荒浜、七ヶ浜町の菖蒲田海岸、名取市のゆりあげビーチで開催されたことがある。 仙台湾では、南東から入るうねりによる直接波と、太平洋に突き出した防波堤の反射波が合成され、防波堤南側で大きな波となる傾向がある。仙台港、荒浜、ゆりあげビーチの3ヶ所は、この合成波が起きるサーフスポットで、仙台港の防波堤が最も長く太平洋に突き出ているため、仙台港の波が最も大きい。仙台港は七北田川、ゆりあげビーチは名取川の河口に近いが、ゆりあげビーチは防波堤の北側に河口があるため、波高にはあまり影響がない。仙台港は防波堤の南側に河口があるが、防波堤からやや離れているため、中間の「杭前」といわれる場所が最も波高が大きいといわれる。 仙台港(→仙台港参照) 日本国内で有名なサーフスポットの一つで、プロサーフィンツアーの開催地でもある。2003年からは、ツアーの中で最も歴史と権威のある「オールジャパンプロ」の開催地に連続して選ばれている。6月から10月にかけて波が高いが、一年中波乗りを楽しんでいる者が見られる。仙台市都心部から車で30分程度であるため、波が高く勤務時間外である早朝と夕方に多くのサーファーが繰り出す。遠浅であるため、波と波の間が広くなり、ゆっくり波がせり上がるので、ロングライドが可能である。しかし、波が大きい夏季はロングボードには不適で、サーファーのほぼ100%がショートボードを使っている。 深沼海岸 波が荒いため、海水浴場部分には海岸に平行に消波ブロックが並んでいる。この深沼海水浴場の北側がサーフスポットとなっている。海底が急斜面であることにより、波と波の間が狭くなり、かつ、引き潮が強くなるので、急に波がせり上がる。そのため、滑降する波の斜面はかなり急になり、ハイスピードのショートライドとなるので、ショートボード専門の波といえる。波の穏やかな日を選ばないと、初級者には困難である。 荒浜(→鳥の海参照) 阿武隈川河口の南にある鳥の海が海と繋がっている水路を挟んでその一帯の砂浜がサーフスポットの荒浜である。水路から外洋方向に延びている防波堤と南東方向から来るうねりとの関係で、水路の南北で波高に大きな違いがある。南側はうねりが直接入り、かつ、防波堤の反射波との合成で波高が大きいが、北側は波が小さい。波の質では宮城県第二のサーフスポットであるが、仙台市からやや遠いのでサーファーの数は少ない。 ゆりあげビーチ 名取川河口の南に近年開設された海水浴場。仙台空港からもほど近い。
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