夜間の行軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 14:42 UTC 版)
「ロングアイランドの戦い」の記事における「夜間の行軍」の解説
8月26日の夜9時、イギリス軍が動き始めた。指揮官を除けば士官ですら誰も作戦を知らなかった。クリントンは銃剣を装着した軽歩兵の旅団を率い、その後をコーンウォリスが8個大隊と14門の大砲を曳いて進んだ。さらにその後はハウとヒュー・パーシーが6個大隊とさらに多くの大砲、および携行品を持って続いた。この縦隊は10,000名居り、その長さは2マイル (3 km) 以上に伸びた。ロイヤリストの農夫たちがこの縦隊をジャマイカ・パスに案内した。イギリス軍は大陸軍に何も起こっていないと思わせ欺くためにその宿営地の火を燃やしたままにしていた。縦隊は北東に向かってニューロッツの集落まで進み、そこから北向きにグアナハイツに向った。ジャマイカ・パスから数百ヤードの距離にあるハワードの酒場に達するまでアメリカ兵には出くわさなかった。その酒場の主とその息子が道案内に追加され、彼らはこの道が守られているとは思わないとイギリス軍に伝えた。酒場を離れて5分後、この道を守っていた5人のアメリカ民兵士官は銃を発砲することもなく捕虜になった。かれらはイギリス兵をアメリカ人だと思いこんでいた。クリントンが彼らを尋問すると、彼らはこの道を守る兵士は自分達だけだと伝えた。明け方までにイギリス軍はこの道を通過し、兵士達は高い草の間に寝て休むよう命令された。午前9時、重砲の音が2発聞こえた。これは攻撃続行の合図であり、ハウは軍隊を動かした。
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