外向性/ボジティブな感情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:48 UTC 版)
「ビッグファイブ (心理学)」の記事における「外向性/ボジティブな感情」の解説
ビッグファイブの研究では、外向性は激情性(英語版)と関連している。外向性の高い子供はエネルギーがあり、話し好きで、社交的で、子供や成人で優勢である。一方、外向性の低い子供はおとなしく、落ち着きがあり、抑制されていて、他の子供や大人に従う傾向がある。外向性の個人差は、幼児期にはさまざまなレベルの肯定的感情として現れる。これらの違いは、小児期後期の社会的および身体的活動を予測し、行動活性化系(英語版)に関連している可能性がある。子供では、外向性/ポジティブな感情には4つの下位特性が含まれる。すなわち、前述の気質の特質と類似した3つの特質であり、活動性、内気、支配性社交性、の4つの特質である。 活動性: 気質に関する研究の結果と同様に、活動性の高い子供は、同じ年齢の子供に比べてエネルギーに満ちていて、より激しく頻繁に運動する傾向がある。活動の性差は乳児期には確実に現れ、青年期を通して持続し、成人期に運動活動が低下するか、または潜在的におしゃべりに発展するにつれて衰退していく。 支配性: 支配性が高い小児は、望ましい報酬または結果を得るために、他者、特にその仲間の行動に影響を及ぼす傾向がある。このような子供は一般的に、非言語的行動を制御することによって、活動やゲームを組織化したり、他人をだますことに長けている。 内気さ: 内気さの高い子供は、一般に社会的に引きこもり、神経質で、見知らぬ人の近くではおとなしくなっている。やがて、そのような子供たちは特にその子の仲間が自身を拒否した時には、「知り合い」の周りにいるだけで恐れてしまうようになる。同様のパターンが内気の気質の縦断的研究でも報告されている。 社会性: 社交性の高い子供は、一人でいるよりも他人と一緒にいることを好む傾向がある。幼児期には、社交性の低さと内気さの高さの区別がより顕著になり、特に子供が、自分の時間の過ごし方や場所を自分で選ぶことができるようになるとより顕著になる。
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