売上と問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 08:04 UTC 版)
「Power Mac G4 Cube」の記事における「売上と問題点」の解説
発表以来大きな注目を浴び、性能も上位モデルであるPower Mac G4と近かったが、拡張性などに乏しく、高性能を必要とする多くの顧客がPower Mac G4を選択し、販売は芳しくなかった。数百万台は売れるとジョブズはプレゼンで発言していたが、最終的に販売数は15万台を下回る結果となった。 下記に挙げられるような様々な問題によるリワーク(改修)が実施されたことも、コスト増大に影響して赤字に陥った。そのため2001年7月には生産終了を発表した。 高すぎる価格 あまりに価格が高すぎたことが、ユーザーから敬遠される要因となった。専用ディスプレイまで購入すると「iMac」のほぼ3倍の額になり、「Power Mac」の一部の機種も超える値段になる。 樹脂成形の亀裂 筐体樹脂の成形に亀裂が入っていることもあり、初期不良の原因となった。本体が透明であるために、傷や汚れなどが見えやすかったことが不評にも繋がった。 自然空冷システムの問題 自然空冷システムにも問題があり、放熱が悪く長時間使用すると誤動作しやすかった。熱暴走を事前に防止するため一定温度に達すると電源が切れる仕様であったが、自然空冷に頼っていたため上に紙を1枚置いただけで内部の温度が上昇し、電源が切れることがあった。このため適切な空調がある空間での使用に限られた。 頻発する誤動作 静電気などで不規則にON/OFFを繰り返す電源ボタン動作の不良などが頻発した。電源ボタンがない仕様であるため、うっかり手を振っただけで意図せずにコンピューターが反応してしまうことがあった。
※この「売上と問題点」の解説は、「Power Mac G4 Cube」の解説の一部です。
「売上と問題点」を含む「Power Mac G4 Cube」の記事については、「Power Mac G4 Cube」の概要を参照ください。
- 売上と問題点のページへのリンク