報徳の教えとは? わかりやすく解説

報徳の教え

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/27 14:02 UTC 版)

報徳思想」の記事における「報徳の教え」の解説

報徳の教えとは、二宮尊徳独学学んだ神道仏教儒教などと、農業実践から編み出した豊かに生きるための知恵である。神仏儒を究極的に一つにいたる異なる道に過ぎない位置づけ神仏それぞれの概念自由に組み合わせて説かれている。そのため報徳の教えを報徳教と呼ぶことがあってもそれは宗教意味するものではない。 報徳の教えの中心的概念は大である。この大にそった実践を行うということ報徳教根幹をなす。二宮尊徳はこの大を『三才報徳金毛録』のなかで円を描くことによってしめしている。この円を分けることにより、天地陰陽などの区別がうまれる。つまり、大とは、すべてのものが未分化な状態、一種混沌状態をさす。 大はつねにそこにあるものであるため、人間何をしようがつねに大とともにある。しかしながら人間は我であるため、つねに大何らかの関係をとらなければならない。そこから大に対して積極的に向かう姿勢である天道と大消極的に向かう人道区別生まれる。 尊徳は、天道にのみそって生きるこころ構え道心呼び人道にそって生きるこころを人心呼んだ道心とは、天の理にそって、私欲捨て生きることである。人道とは我欲とらわれた心であり、欲するばかりで作るとがない。心が人道囚われた状態でいる限り人間豊かになることができない道心にそった生き方をして、初めて人は真の豊かさ実現できるのである。 ここで重要なのは、道心にそった生き方というのが何処までも実利的実用的に説かれているところである。道心は、それが善だからなどの道徳的な理由選択されるべきものなのではない。報徳教は単に、人心従えば衰え朽ち道心従えば栄えるという道理説くに過ぎないのである

※この「報徳の教え」の解説は、「報徳思想」の解説の一部です。
「報徳の教え」を含む「報徳思想」の記事については、「報徳思想」の概要を参照ください。

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