基数の多義性によるジョーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 18:43 UTC 版)
「数学的なジョーク」の記事における「基数の多義性によるジョーク」の解説
「この世には10種類の人間しかいない。二進数を理解する人間と理解しない人間だ。」 このジョークは数学の式でも自然言語の表現のように多義性があることに起因する。多義解釈が可能であれば「駄洒落」が構成できる。この場合では 10 という表現で駄洒落が用いられている。数学者でない非専門家あるいはコンピュータ技術者以外に対しては 10 は整数値の 「十: ten」を意味する。しかし、二進法では 10 は整数値の「二: two」を意味する。このジョークは文字として書かれたもののみで有効である。というのは、二進法として 10 を声に出して読むなら「ジュウ」ではなく「イチ・レイ (ゼロ)」または「ニ」と言わなくてはならないからである。 同様なジョークがある種の質問文で有効である。 「もし死人(DEAD people)のみが16進数を理解できるなら、16進数を理解できるのは何人か?」「57,005人だな。」 このケースでは DEAD が「死者」ではなく 0123456789ABCDEF の数字を使用する十六進法表記による数として理解され、十進法で 57,005人と答えた。 基数を用いた駄洒落は、コンピュータ科学者に対するものともいえる。 「なぜ数学者はいつもハロウィンとクリスマスを混同するんだい?」「8進数 (Oct) の 31 は 10進数 (Dec) の 25 だからさ。」 このユーモアはハロウィンが 10月31日 (October 31) であり、クリスマスが12月25日 (December 25) であることに起因する。oct が October / Octal、dec が December / Decimal に通じることに依存している。このユーモアはコンピュータ科学者によって「実際のプログラマたちはハロウィンとクリスマスを混同している。dec(25) = oct(31) だからだ。」とも言われている。
※この「基数の多義性によるジョーク」の解説は、「数学的なジョーク」の解説の一部です。
「基数の多義性によるジョーク」を含む「数学的なジョーク」の記事については、「数学的なジョーク」の概要を参照ください。
- 基数の多義性によるジョークのページへのリンク