地震雲と言われるものの特徴と分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/15 22:50 UTC 版)
「地震雲」の記事における「地震雲と言われるものの特徴と分類」の解説
一般的に地震雲は、気象現象として説明可能な雲と間違えやすいとされている。間違えられやすいものが、巻雲、高積雲、層積雲、飛行機雲などである。地震雲の形状はいずれも通常の雲とは異なるという考え方、逆にいずれも通常の雲と同一で発生メカニズムが異なるだけだという考え方、あるいはその両方であるという考え方などがある。一般的に地震雲とされる雲の特徴は以下のとおり。 比較的低い位置(低い高度)に発生することが多い。 風に流されない(流されにくい)。 長時間形を変えず消えない。 大地震だけに限らず、小規模な地震の前にも地震雲が発生する。 雨天や曇天など、空が広く雲に覆われている時には、地震雲とそうでない雲の判別が難しい。 地震雲の分類については、いくつかのものがある。広く合意を得られたものや学術的な名称となったものではないが、一般的な例として以下に列挙。。 断層型 雲と空があるラインを境にくっきりと分かれるような雲。断層状あるいは層状などと形容される。 筋状・帯状 地面と平行に細長く伸びる雲。すじ状、帯状、糸状、笏などと形容される。 洗濯板状 洗濯板の凹凸のように、細長い雲が平行に多数並ぶもの。 肋骨状・波紋状 広がる波紋のように、同心円状に複数の弧が並ぶ雲。魚の骨にも例えられる。 放射状 ある点から広がるように、放射線状に広がる筋状・帯状の雲。 弓状 1つの弧の形をした雲。鎌(カマ)にも例えられる。 竜巻型・螺旋状 地面に対して鉛直あるいは斜めに伸びる、竜巻の漏斗雲のような雲。竜のようにくびれをともなったり、蛇のように螺旋状になったりするものもある。 稲穂型・鞘豆型・レンズ状 細長く尾を引く、稲穂あるいは彗星のような形状の雲。鞘豆のように短く尾を引くものもある。また、レンズ状に固まったものもある。ウナギ、UFOなどにも例えられる。大きく固まったものもあり、「熊のジョン」とも呼ばれる。 色関連 夕焼けや朝焼けなどのときに、空や雲の色、色彩やコントラストが異常なものとなるもの。赤、紫、黄色、金色などがある。
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