土の団粒構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 00:59 UTC 版)
粘土や砂などの粒子、有機物由来の腐植などが集まって固まったものを団粒と呼ぶ。団粒によって構成される土壌は、団粒の内外に適度な毛管・非毛管の孔隙が存在し、排水性と保水性を兼ね備える(団粒構造)。これに対して団粒化が進んでおらず粒子がバラバラの状態(単粒構造)は、一般に構造が緻密になりやすく、粒子の細かい粘土であれば目詰まりを起こして水はけが悪くなったり、粒子の粗い砂であれば保水性に欠けるなど、作物の栽培に不都合を生じる。 団粒は、乾いた土地では硬い粒状に表れ、湿った土地では軟らかい塊状に表れる。 粘土や腐植に由来する団粒は、マイナス電荷を帯びており、アンモニアやカリウム、カルシウム、マグネシウムなどの陽イオンを吸着し貯蔵する能力(陽イオン交換容量)を持つ。そのため一般に肥もちが良い。
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