国立美術学校半円型講堂壁画
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「ポール・ドラローシュ」の記事における「国立美術学校半円型講堂壁画」の解説
1837年、パリ国立美術学校内の半円型講堂(Hémicycle)の壁に設置する27メートルにも及ぶ大作の依頼を受けた。同校の建築家フェリックス・ドゥバンから依頼されたものである。全ての時代の75人の偉人を描いた作品で、白大理石のステップの中央線から一方には一つの集団が集まり、最高部の3つの王座をパルテノン神殿創設者ペイディアス、イクティノス、アペレスが占めている。彼らは3つの芸術の統合を象徴している。 広大な場所は女性の構成にあてられ、彼は芸術を象徴しまた支配する者としてミューズを描いた。階段の欄干に対して寄りかかる、美しい女王然とした姿は古典的な装束をまとっているが、どんな素晴らしさや深遠な表現も知らせていない。この作品は内壁に油彩で直接描かれている。1841年に完成したが、1855年に発生した火事で相当な被害を受けた。この傷んだ部分をすぐにドラローシュ自身が修復にとりかかったが、1856年11月4日、修復を終わらせぬまま死んだ。(完成させたのはジョゼフ=ニコラ・ロベール=フルーリー)
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