国役とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 労働 > 就労 > 国役 > 国役の意味・解説 

くに‐やく【国役】

読み方:くにやく

平安末期国司がその国内限って課した租税諸役

室町時代守護課した諸役

江戸時代幕府一定の国に限って臨時賦課した税。


こく‐やく【国役】

読み方:こくやく

くにやく」に同じ。


国役

読み方:クニヤク(kuniyaku), コクヤク(kokuyaku)

(1)平安後期必要に応じ国を定めて賦課し雑役
(2)中世以降一国全体賦課し臨時課役


国役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/09 08:31 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search

国役(こくやく/くにやく)は、平安時代から南北朝時代にかけて朝廷及び国衙が諸国に課した雑役一国平均役などの課役のこと。転じて室町幕府守護大名及び諸国に課した段銭などの課役、及び守護大名が独自に領国に対して賦課した課役のこと。

律令制の崩壊後、朝廷は造内裏役役夫工米などを名目に国衙を通じて雑役(臨時雑役雑公事)や一国平均役などを国衙領荘園などに課していった。また、国衙も同様の名目で自ら賦課・徴収を行うようになっていく。こうした国衙から当該令制国への賦課を11世紀中頃から「国役」と称するようになっていった。12世紀に入ると、在庁官人などが国役の一環として在家役を課して公領把握に努めるようになる。

鎌倉時代に入ると、朝廷による一国平均役が鎌倉幕府守護の関与を得ながらも国役として展開される事になる。南北朝の戦乱の中で守護領国制が形成されていく中で室町幕府及び在地を支配する守護大名が朝廷・国衙に代わって国役の賦課・免除の権限を掌握するようになる。室町幕府は守護大名及び彼らを通じて諸国に対して段銭及び地頭御家人役などの形で課す事で財政収入を得た。また、守護大名自らも国内に対して守護役として夫役雑物・段銭などを課していった。こうした賦課をまとめて国役と称した。

こうした国役は室町幕府・守護大名の没落で消滅するが、江戸幕府による諸藩旗本、農民への国役普請はその復活と見ることも出来る。


「国役」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



国役と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国役」の関連用語



3
76% |||||

4
国役方 デジタル大辞泉
76% |||||

5
国役掛 デジタル大辞泉
70% |||||

6
国役普請 デジタル大辞泉
70% |||||

7
70% |||||


9
38% |||||

10
38% |||||

国役のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国役のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国役 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS