国家の継承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:51 UTC 版)
ロシアは862年のノヴゴロド建設から国家を継承している。 キエフ大公国 (882年 - 1240年) モスクワ大公国 (1263年 - 1547年) ロシア・ツァーリ国 (1547年 - 1721年) ロシア帝国 (1721年 - 1917年) ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国・ソヴィエト社会主義共和国連邦 (1917年 - 1991年) ロシア連邦 (1991年 - ) 1998年10月23日、ロシア連邦議会の連邦院は、「ロシア帝国、ロシア共和国、ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国、ソ連、ロシア連邦は、同じ国家であり、国際法でも同じ対象であり、その存在は消滅していない」ことを確認した。 国際的な継承の問題は、条約に関する国家の継承に関するウィーン条約 (1978年)および国家財産、公文書館および債務に関する国家の継承に関するウィーン条約によって規定されている。1991年12月4日のソ連の対外公的債務及び資産に関する継承に関する条約では、継承を次のように定義している。 第一条 ... c) 国の継承とは、ある領土の国際関係の責任において、ある国が他の国に置き換わることをいう。 この定義は、1978年ウィーン条約第2条に最初に定められたものである。1983年ウィーン条約第2条にも含まれている。 ロシア連邦は継承国であり、ソ連は前身国である。ソ連は、1917年11月7日まで存在していたロシア臨時政府の継承国である。そして最後に、ロシア臨時政府はロシア帝国の継承国となっている。このように、形式的・法的な意味では、ロシア連邦はロシア帝国(ロシア国家)の継承国である。しかし、ロシア連邦は、直接ではなく間接的に、上記のような一連の流れを踏襲して、ロシア帝国の後継国となっている。同時に、上記のどの段階においても、前身国からの継承が完全に認められていないことが明らかである。ロシア連邦はソ連の後継者であり、ソ連が認めたロシア帝国とロシア臨時政府の国際的な義務のうち、ロシアが自主的に引き受けることに同意したものの範囲内での継承国である。
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