国家と顕彰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:21 UTC 版)
なお、戦争犠牲者の顕彰は世界的にも広く行われるものである。日本の場合、靖国神社がそれにあたる。靖国神社は陸軍省・海軍省により戦争犠牲者を慰霊・顕彰する目的で建立された。戦前の国家神道の教義においては(当時は「国家神道」という固有の概念がなく、神道は宗教でないとの立場から教義という認識も持っていなかったが)「顕彰」は「英霊」・「聖戦」の概念とともに、それぞれ重複する意味を持ちながらも核心的な要素の一つであった。その施設として靖国神社や護国神社、忠魂碑・忠霊塔などが造られ、国民がこれらを崇敬することは一般道徳の範疇とされた。逆にこのため、顕彰施設への参拝や遥拝が特別に義務付けられることはなかった。
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