噴火の沈静化、そして終息へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 14:22 UTC 版)
「エルトフェットル」の記事における「噴火の沈静化、そして終息へ」の解説
噴火の期間内に放出された溶岩の容積は最初の数日間で一貫して減少した。最初のうちは毎秒100立方メートル(毎秒3500立方フィート)という割合で噴出していたが、2月8日までに、噴出率は凡そ毎秒60立方メートル(毎秒2100立法フィート)まで落ち込んだ。噴火の減衰は噴出率の減少よりも遅れてきたが、4月半ばまでには、流出率は毎秒5立方メートル(毎秒180立方フィート)までに減少した。 5月26日、ヘイマエイの4キロメートル (2.5 mi)北西、アイスランド本土から1-キロメートル (0.62 mi)沖の海上で、漁船によって短期間に終わった海底噴火が見つけられた。7月初めごろまでに、噴火は最終的に終了したとみなされた。このときは、流れ下る溶岩流はもはや見えなくなったけれども、海底での溶岩噴出は数日間続いていたかもしれない。噴火が終了するちょっと前、1150 メートル (3750 ft)火口から離れて設置された傾斜計が、噴火の終始にわたって地殻変動を計測していた。傾斜計は火口の方向の陥没を感知した。このデータは、噴出する溶岩の給源であった浅いマグマ溜りが空っぽになったことを示唆していた。 総計して、噴火が続いた5か月間の間に放出された火山噴出物(溶岩とテフラ)の量は、0.25立法キロメートル(0.06立法マイル)と推測されている。約2.5平方キロメートル (0.97 sq mi)の新たな陸地が島につけ加えられた。噴火前にあった土地の2割ほどに相当する面積が増えたことになる。沈静化した時、港の入口はかなり狭められたが、しかし閉鎖はされず、溶岩流は波除けとして振る舞うようになり、港が提供する避難港としての機能が向上することになった。フラッカリン丘は溶岩流の頂上に載せられて、港に向けて数百メートルを筏のように流された。しかし、水打ち際から充分な距離を置いて、そこに留まった。
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