問題指向型診療録とは? わかりやすく解説

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問題指向型診療録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 20:45 UTC 版)

診療録」の記事における「問題指向型診療録」の解説

カルテ単なるメモでないのは上述通りである。しかし、実際に書いた本人にしかわからない略号だらけであったり、不十分な記載しかないというものもまた多い。本人読めない場合すらある。チーム医療重要性注目されている中で、そのたたき台となるべきカルテ記録として機能する必要があり、その方法論のひとつが問題指向(型)医療記録、(POMR: Problem Oriented Medical Record 又はPOS: Problem Oriented System)である。特に入院後の治療看護計画立て上で有益な方法であり、採用している病院が多い。 この方法ではまず問題点列挙しそれぞれの問題について記録内容を以下の4項目に分離する。 S(Subject):主観的データ患者訴え病歴など。 O(Object):客観的データ診察所見検査所見など。 A(Assessment):上2者の情報評価。 P(Plan):上3者をもとにした治療方針問題列挙した一覧を problem list と言う問題点毎に、「収集した情報」と「そこからの判断」を明確に区別することから始めのである。そして客観的に得た情報聴取した情報区別した上で、その中から問題点抽出しそれぞれの問題点について評価対処記録していくというものである。(POMR又はPOSはこの4項目の頭文字をとってSOAP呼ばれることもある) 実際にこれら4者を明確に区別できない場合多く厳密にこのルールに従うことは不可能なこともあるが、これを意識して記載することでカルテ機能性向上させることが期待される具体的には下の2者があげられる。 T(Treatment):Pで決めた治療方針を基にした治療内容。 E(Effect):治療後検査結果症状緩和病気消失など。

※この「問題指向型診療録」の解説は、「診療録」の解説の一部です。
「問題指向型診療録」を含む「診療録」の記事については、「診療録」の概要を参照ください。

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