問題性
問題性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 05:29 UTC 版)
2011にアメリカで発表されたガイドラインでは、ドライヴスタンをペイン・コンプライアンスのために使用するのは避けるべきであるとされている。このガイドラインはPolice Executive Research Forumとアメリカ合衆国司法省地域治安維持活動局の合同委員会が策定したものである。ガイドラインによれば、「ペイン・コンプライアンスのためにCEWを使用するのは効果が限られ、むしろ標的との距離が縮まり事態が悪化する恐れがある」。 U.S. police and sheriff departmentsの研究によれば、 管轄区域の29.6%で、受動的に標的に抵抗し逮捕に至るシナリオで警察官と標的の身体的接触状態がなくともドライヴスタンの使用が認められている。その中の65.2%では、非暴力的な身体的接触も含まれている。 ラスヴェガス警察の文書によれば、「ドライヴスタンはテーザー銃を当てた部分に局所的な激しい痛みを引き起こすが、中枢神経には十分な影響を及ぼさない。ドライヴスタンは標的の自由を奪うのではなく、標的を管理下に置く助けになるかもしれないものである」。カリフォルニア大学ロサンゼルス校テーザー銃事件やフロリダ大学テーザー銃事件は、大学警察が学生に対しドライヴスタン機能を使用した事例である。後者の事件でフロリダ大学が提出した被害届には「接触状態でテーザー銃を使用」(contact tase) という言葉がみられる。 アムネスティ・インターナショナルは、ドライヴスタン機能を持つテーザー銃が、すでに管理下に置かれている標的に対する「ペイン・コンプライアンス」のために使われたり、複数回、長時間にわたりショックを与えたりする潜在的な能力があり、本質的に乱用される恐れが高いとして特に強い懸念を示している。
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