問題志向型システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 07:19 UTC 版)
問題志向型システム(英: Problem Oriented System、POS)とは、患者の持っている医療上の問題に焦点を合わせ、その問題を持つ患者の最高の扱い方を目指して努力する一連の作業システムである。薬剤師が問題志向型システムに基づいて服薬指導を行うには、患者が持つ問題を一つずつ解決法を考え、それを実践・評価し、記録するというのが1クールとなる。この記録形式としてSOAP形式が知られている。 SOAP形式とは薬歴の作成を主観的事項(S:Subjective)、客観的事項(O:Objective)、評価(A:Assessment)および計画(P:Plan)の各項目に分けて記述する方法である。 S:患者の訴えを記述。(例:「咳が出るようになったんだ」) O:薬剤師から見た患者の状態について記載する。現在服用している薬、スタッフの話などの情報もここに記載。(例:痰は出ていない様子、現在xxxを服用中) A:SとOから考えられることを記述。(例:副作用の空咳の可能性も有り) P:Aを受けて、計画を立てる。(例:経過観察し、続くようであれば降圧薬の変更を主治医に持ちかける。)
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