問題の回避
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 21:00 UTC 版)
爆弾をわざと劣化しやすいように設計し、一定期間経った物は爆発しないようにする設計思想もあるが、この方法は動作不良にも繋がるため、採用はあまり進んでいない。 不発そのものを減らす工夫では無いものの、不発弾を発見しやすく、注意を喚起するよう、黄色などの目立つ色に塗装することもある。これらは不発弾回収の便を考慮してのものではあるが、逆に目立つ色であることから、事情を知らない子供が拾って弄っていて爆死するケースもある。 アフガニスタンで使用されたクラスター爆弾では、黄色い清涼飲料水の容器サイズである円筒形の子爆弾に帯や風船(小さなパラシュート構造)がついていたが、これを市民が弄って死傷したため、先の使用禁止の議論にも繋がっている。これらは人道的な目的で空中投下ないし配布した難民救済用の食糧パック"HDR"(Humanitarian Daily Rations)(レーション)が、類似した黄色のビニール袋で包装されていたため、更なる混乱を煽っていると非難された事例もある。2003年のイラクでも、配布された食料パックと弾体が似ているとして同種の問題が指摘され、混乱を避けるため、後に食料パックはオレンジ色に変更された。 食糧パックと「そっくり」な不発弾問題(ユニセフによるプレスリリース・2003年) HDR (Humanitarian Daily Rations) BLU-97クラスター爆弾(英文・写真付き)
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