哲学における人格概念とは? わかりやすく解説

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哲学における人格概念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 07:36 UTC 版)

人格」の記事における「哲学における人格概念」の解説

person(英)、Person(独)などは、ラテン語persona(ペルソナ)に由来する。その語源には諸説あるが、ギリシア語のπρόσωπον(prosopon:顔やモノ前面仮面)であるとされることが多い。ラテン語ではさらに「〔演劇実社会における〕役割」「〔法的主体または対象としての〕人」を意味したキリスト教においてテルトゥリアヌスによる神の「三位格・一実体(tres personae – una substantia)」定式において用いられボエティウスにより、ペルソナとは「理性的本性をもつ個別的実体(naturae rationabilis individua substantia)」である、という定義が与えられた。イマヌエル・カントは、人間が持つ道徳法則主体としての性質人格性(Persönlichkeit) あるいは人間性 (Menschheit) と表現した道徳性主体としての人間人格(Person)と呼ばれ物件 (Sache) と明確に区別される物件には何かのための手段として価値価格)のみがあるが、人格手段としてだけでなく同時に目的としても扱われなければならないという形で道徳的な価値を持つ。この思想定言命法としてカント倫理学中心的な役割果たしており、『実践理性批判』『人倫の形而上学』などの著書において展開されている。また『純粋理性批判においては人格の同一性に関する心理学的な議論純粋理性誤謬推理として批判している。

※この「哲学における人格概念」の解説は、「人格」の解説の一部です。
「哲学における人格概念」を含む「人格」の記事については、「人格」の概要を参照ください。

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