哲学における原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 00:16 UTC 版)
原理の哲学的研究を推し進めたのはアリストテレースで、例えば存在論的原理として神をみとめた。また彼は認識論的原理として論理学上のいくつかの原理(同一律、矛盾律、排中律など)を定立した。他に、諸学を始めるにあたってそれぞれの学問に相応しい原理を立てた。中世のスコラ学は概ねアリストテレースの思考法を踏襲しているといえる。 アリストテレースの思考法へ批判の目が向けられたのはルネ・デカルトの著書『方法序説』(1637年)の中でである。デカルトは、思考するわれの存在を第一原理として立てれば不可疑の議論が展開されるとした。 ゴットフリート・ライプニッツはデカルトの洞見を認めつつ「我思う、ゆえに我あり(cogito, ergo sum)」を相対化し、連続の原理や不可識別者同一の原理などの論理学・数学・形而上学などの諸原理を探求していった。 哲学における原理を批判したのが弁証法を強調するプラトーン、ヘーゲル、マルクスなどの思想家や、現象学的哲学の一般的態度である。
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