命名法上の問題
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「サイトークスゾーン」の記事における「命名法上の問題」の解説
タイプ種であるC. sylvicapraeがタイレリア属に所属するのであれば、サイトークスゾーン属そのものがタイレリア属のシノニムとなり、ネコ科動物を宿主とするC. felisなどもサイトークスゾーンという名前を使うことはできない。ただしC. sylvicapraeの命名に使われた試料は残されておらず、客観的な結論を得ることは難しい状況にある。
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命名法上の問題
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本科の学名にかんしては命名法上の問題があったことが知られている。本科の学名として現在用いられているのは、Grote によって 1895年に公表された Riodinidae であるが、かつてはこの学名のほかに Erycinidae、Nemeobiidae、Lemoniidae といった学名を用いる場合があった。このうち公表年がもっとも古いのは Erycinidae Swainson, 1827 であり、通常は先取権の原理によってこの学名が有効名 (英語: valid name) となる。しかしながら、Erycinidae のタイプ属の学名である Erycina Fabricius, 1807 は Erycina Lamarck, 1805(軟体動物の一属)の新参同名であり、このような場合、命名規約条39にもとづき Erycinidae は無効名 (英語: invalid name) となる。また、Erycina Fabricius, 1807 のタイプ種は Papilio lysippus Linnaeus, 1758 であるが、この名義種は、前述した Westwood が 1851年に設立した属 Riodina Westwood, 1851 のタイプ種に指定されており、これは置換名(英語: replacement name) の提唱と見なすことができる。以上のような命名法上の問題は古くから認識されていたが、実際に動物命名法国際審議会(ICZN)に裁定が求められたのは1972年、C.F. Cowan による訴えが最初であり、その後、1977年には裁定 (ICZN Opinion 1073) が下され、Riodina をタイプとする学名である Riodinidae に優先権が与えられ、有効名となることが決定された。Erycinidae は ICZN の無効名目録に掲載されることになったが、Erycinidae の公表年は、命名規約条40にもとづき、Riodinidaeの公表年の後ろに丸括弧つきで併記されることとなった。したがって、本科の学名を、著者と公表の日付を伴って正式に引用する場合は Riodinidae Grote, 1895 (1827) となる。
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