吹上町今田とは? わかりやすく解説

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吹上町今田

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/03 05:06 UTC 版)

日本 > 鹿児島県 > 日置市 > 吹上町今田
吹上町今田
北緯31度30分33.9秒 東経130度20分16.4秒 / 北緯31.509417度 東経130.337889度 / 31.509417; 130.337889
日本
都道府県 鹿児島県
市町村 日置市
地域 吹上地域
人口
(2020年10月1日現在)
 • 合計 414人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
899-3305
市外局番 099
ナンバープレート 鹿児島

吹上町今田(ふきあげちょういまだ)は、鹿児島県日置市大字[1]。旧薩摩国阿多郡伊作郷今田村阿多郡伊作村大字今田日置郡伊作町大字今田日置郡吹上町大字今田郵便番号は899-3305[2]。人口は414人、世帯数は171世帯(2020年10月1日現在)[3]

地理

日置市の南部、伊作川の下流域に位置している。字域の北方から東方にかけては吹上町中原、字域の南方には吹上町入来吹上町中之里にそれぞれ接しており、西方には東シナ海に面している。

西部は吹上浜の松林(防砂林)となっており、東部に集落がある。また北部には鹿児島県立吹上高等学校が所在している[4]

河川

  • 伊作川

歴史

今田の成立と中世

今田という地名は鎌倉時代より見え、薩摩国伊作庄(荘)のうちの名田名であった[5]正応5年に伊作庄と日置北郷を巡り、領家と地頭の係争があり、和解の際に作成された伊作荘日置北郷領家雑掌地頭代和与状に「宮内・伊与倉・今田参箇名」とあり、伊作庄のうち今田村など3名田が地頭に渡されたが、名内の寺田及び神田には支配は及ばないこととされた[6]

その後も係争が終わらず文保元年にも再び和与が行われている[5]。また、元亨4年には伊作庄が下地中分され伊作川以北は領家方となった[6]

近世の今田

江戸時代には薩摩国阿多郡伊作郷(外城)のうちであった。村高は「天保郷帳」及び「郡村高辻帳」では860石余、「三州御治世要覧」では563石余、「伊作名勝志再撰帳」では549石余、「旧高旧領取調帳」では491石余であった[6][5]

町村制施行以後

1889年明治22年)4月1日町村制が施行されたのに伴い伊作郷の区域より伊作村が成立し、江戸期の今田村は伊作村の大字「今田」となった。1922年大正11年)には伊作村が町制施行し、伊作町となり同町の大字となり、1955年昭和30年)に伊作町と永吉村が合併し、吹上町が新設され同町の大字となった[5]

2005年(平成17年)5月1日吹上町日置郡伊集院町東市来町日吉町と合併し日置市が成立した[7]。この合併に先立って設置された法定合併協議会である「日置中央合併協議会」において大字名については「字の区域は、現行どおりとし、現行の字の名称の前に当該字の属する合併前の町の名称を付し、字の名称を変更する。」と協定された[8]。合併日の2005年(平成17年)5月1日に鹿児島県の告示である「 字の名称の変更」が鹿児島県公報に掲載された[1]。この告示の規定に基づき即日大字の名称変更が行われ、大字名が「今田」から「吹上町今田」に改称された[9]

施設

教育

その他

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[11]

大字 区域 小学校 中学校
吹上町今田 全域 日置市立伊作小学校 日置市立吹上中学校

交通

道路

一般県道

鉄道

1984年昭和59年)までは字域内を鹿児島交通枕崎線が通っており、中原との境界付近に薩摩湖駅が所在していた。

脚注

  1. ^ a b 字の名称の変更(平成17年鹿児島県告示第691号、 原文
  2. ^ 鹿児島県日置市吹上町今田の郵便番号”. 日本郵便. 2025年1月15日閲覧。
  3. ^ 国勢調査 令和2年国勢調査小地域集計 (主な内容:基本単位区別,町丁・字別人口など)46:鹿児島県”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月10日閲覧。
  4. ^ 角川日本地名大辞典 p.1070
  5. ^ a b c d 角川日本地名大辞典 p.117
  6. ^ a b c 鹿児島県の地名 p.292
  7. ^ 市町の廃置分合(平成17年総務省告示第377号、 原文
  8. ^ 日置中央合併協議会の調整内容(字の区域及び名称の扱い)”. 日置中央合併協議会(国立国会図書館アーカイブ). 2020年9月12日閲覧。
  9. ^ 日置市の住所表示”. 日置市. 2012年4月9日閲覧。
  10. ^ 日本3大砂丘に挙げられる吹上浜の観光支えた国民宿舎「吹上砂丘荘」54年の営業に幕 コロナ禍はさむ利用者減や老朽化に抗えず…閉館セレモニー 日置市”. 南日本新聞デジタル (2025年3月2日). 2025年3月3日閲覧。
  11. ^ 日置市立小学校及び中学校の通学区域に関する規則 - 日置市例規集 2012年6月2日閲覧。

参考文献

  • 『日本歴史地名体系 47 鹿児島県の地名』平凡社、1998年。ISBN 4-582-49047-6 
  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。 ISBN 978-4040014609 

関連項目

座標: 北緯31度30分33.9秒 東経130度20分16.4秒 / 北緯31.509417度 東経130.337889度 / 31.509417; 130.337889



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