吹上砂丘荘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 21:37 UTC 版)
吹上砂丘荘(ふきあげさきゅうそう)は、鹿児島県日置市にあった国民宿舎。1970年(昭和45年)12月にオープン[1][2]。2025年(令和7年)3月1日が最後の営業となり[1]、同年3月31日をもって日置市直営による事業を廃止することとなった[2]。
概要
1970年(昭和45年)12月に旧吹上町の観光のシンボルとして「国民宿舎 吹上砂丘荘」の名称で開館した[2]。建物(1970年築)はRC棟で、1985年(昭和60年)に一部リニューアルした[3]。
吹上浜金峰山自然公園内に位置し、土地面積は11,971平方メートル、建物面積は4,604.70平方メートルで、建物内には宿泊、食堂、広間、会議室があった[3]。
利用者は2019年度には約3万人だったが、新型コロナ禍により2020年度と2021年度には約1万1000人にまで減少[1]。赤字経営が続き、老朽化に伴う改修費用が約4億円となり、従業員の確保も難しくなっていることから、2025年3月で閉館することとなった[4]。
砂丘荘の有効活用のため、日置市は民間事業者を2024年末から公募し、2025年3月中に選定する方針とした[1]。
民間への譲与
2025年(令和7年)3月、日置市はいちき串木野市の宿泊業「アクシア」を譲与先に選定し、建物を譲与し、土地は無償で貸し付けることとなり、アクシアも従業員を再雇用する方向で同年7月のオープンを目指している[5]。
所在地
- 鹿児島県日置市吹上町今田1004番地3[2]
脚注
- ^ a b c d “日本3大砂丘に挙げられる吹上浜の観光支えた国民宿舎「吹上砂丘荘」54年の営業に幕 コロナ禍はさむ利用者減や老朽化に抗えず…閉館セレモニー 日置市”. 南日本新聞デジタル (2025年3月2日). 2025年3月3日閲覧。
- ^ a b c d “【鹿児島県日置市】「吹上砂丘荘」事業廃止後の財産(土地・建物)有効活用について市場調査(サウンディング)の実施について”. 日本PFI・PPP協会. 2025年3月3日閲覧。
- ^ a b “日置市公民連携サウンディング型市場調査概要資料”. 日置市総務企画部. 2025年3月3日閲覧。
- ^ “「吹上砂丘荘」25年3月閉館 日置の国民宿舎/鹿児島”. 毎日新聞 (2025年2月5日). 2025年3月3日閲覧。
- ^ “白砂青松の観光拠点7月にも復活へ…元国民宿舎・吹上砂丘荘を「アクシア」へ譲与 コンテナハウスで宿泊倍増計画、従業員も再雇用 日置市”. 南日本新聞 (2025年3月28日). 2025年3月30日閲覧。
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