名称の取り違いの判明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/06 15:06 UTC 版)
2012年10月に、近くに在住する大学名誉教授の調べで、約120m離れた所にある『今出川湧水』との名称の取り違えがあることが判明した。『芸藩通志の付図』(1825年)や『芸州厳島図会』(1842年)、『芸州府中荘誌』(1932年)を確認した結果、取り違えの事実が判明した。 『安永七年総社八幡差縺覚』の「一、御殿の前に井戸がある。この井戸を出井の清水と言い、その脇に今出川という川がある」との記述より、出合清水と今出川清水が別個に存在すること。 『芸藩通志』の府中村の地図や、『安芸郡和庄村より矢賀村迄道筋袖控』の地図に西側に今出川、東側に出合清水の記載があること。『芸州厳島図会』の絵図に田所宅(田所明神社)の東側、および総社の南側に「居出井清水」の記述があり、出合清水の位置が確認できること。『芸州府中荘誌』の『今出川は石井城坂本氏の下の泉なり』などの記述。周辺住民への聞き取りや、1974年に発行された中国新聞の記事に「通称東川。”いまいで川”とも記述されている」の記述があることなどが確認された。 同年7月に開催された審議会で参加7人で確認された。今後、町史や案内板の訂正を予定している。取り違えた理由として、1978年に発行された町史に写真付きで間違えて掲載されたことより、それを元に報告したことが名称の取り違えの理由と思われている。 11月17日に、町内の施設で『出合清水名称訂正説明会』が開催された。 芸藩通志の府中町周辺の地図 芸州厳島図会の総社周辺の地図
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