名入れ風船について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 21:46 UTC 版)
風船はコマーシャル玩具としての歴史が古い玩具であり、富山売薬の子どもへのおみやげの企業名や商品名入りの紙風船は明治時代には登場しており、ゴム風船の名入れ技術も明治時代末期には日本国内で確立していた。一般に風船の名入れは最小納品ロットが設定され、判下代も別途請求されることが多い。 ゴム風船 ゴム風船の印刷方法は通常はゴムを溶剤で溶解し着色したゴム液をインクとして使用し、膨らましていない風船に人手で版を押す方法と規定サイズの8割程度に膨らました状態で人手あるいは専用の印刷機で押版する印刷する方法に大別されるが、後者の方が膨らましたときの印刷のゆがみが少なく、多面刷りや多色刷りが可能であるため現在の主流である。 また印刷のクオリティもオフセット印刷やシルクスクリーン印刷があり、前者は費用が安く短期納品が可能で販促用途に多用されている。また後者は印刷の仕上がりが精細である一方、コストもオフセット印刷に比べやや高めであるが大量ロットの納品によりそのデメリットも解消されることがある。また印刷面数が増え印刷色数が増えるほど高価になる傾向がある。ゴム風船のオリジナル印刷に用いられるゴム風船は球型とハート型が多いが、パンチボールやツイスターバルーン、ジェット風船などの印刷に対応できる業者もある。印刷の原稿は写真やグラデーションの入った物は向かず、白黒のハッキリした原稿が適しているが、極細の線などは印刷されにくい。 マイラーバルーン マイラーバルーンはフィルムシートを貼り合わせた物であるためバルーンの形状にあまり影響を受けず、印刷の種類もグラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷など種類があり、業者によっては多色やカラー分解印刷にも対応し美しい仕上がりの商品を製作できる。また手持ちのインクジェットプリンターでシールに印刷し、マイラーバルーンに貼付して使う自作マイラーバルーン製作キットも市販されている。 紙風船 紙の素材が薄いため印刷にはそれなりの技術が必要とされる。紙風船(紙手鞠・角風船)は現在では製造メーカーが少ないが、製紙メーカーで紙風船の印刷に対応する業者がある。
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