同じセグメント内の通信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 16:09 UTC 版)
「Internet Protocol」の記事における「同じセグメント内の通信」の解説
同じセグメント内のホスト同士の通信では、そのLANで使われているプロトコルを使って通信する。そのためIPの各実装では、そのLANで使われているプロトコルから完全に独立することはできない。 まず、送信先となるIPアドレスを持つホストにデータリンク層のデータとして送信するために必要な情報を収集しなければならない。例えばイーサネットであれば、送信先となるIPアドレスを持つホストのインターフェースが持つMACアドレスである。そのためにブロードキャストもしくはマルチキャストによって「このIPアドレスの人は返事して!」とメッセージを送る。そのIPアドレスを持っているホストはそれに対してMACアドレスを返答する。 一般にブロードキャストは負荷が高くLAN内の通信を阻害するため、こうして得られたMACアドレスは今後同じIPアドレスに送信するときにはブロードキャストせずに再利用できるように、キャッシュに控えておく。 IPの実装では、こうしたアドレス解決と実際の送受信部分だけはデータリンク層のプロトコルに依存することになる。しかしこの依存部分は、実際にそのデータリンク層のプロトコル を使うホストでだけ必要になるため、世界中に散らばる各セグメントとの通信の際には問題にならない。異なるデータリンク層のプロトコル を使うセグメントに分かれたホスト同士の通信の場合は、後述するゲートウェイがこれを解決する。
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