吉田川の飛び込み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 15:06 UTC 版)
「吉田川 (郡上市)」の記事における「吉田川の飛び込み」の解説
吉田川の飛び込み(ジャンプ)は、吉田川にかかる新橋(郡上市八幡町島谷)の欄干から飛び込む、夏の風物である。1996年(平成8年)6月、吉田川の川遊びとして、環境庁(現環境省)により、残したい日本の音風景100選に選ばれた。 元々は、地元の小中学校、高校生が吉田川で川遊びをする際、近くの岩場から川への飛び込みをしたのが始まりというが、いつの頃からは不明である。その中から、度胸試しで新橋の欄干(川面より高さ約12m)から吉田川へ飛び込むようになった。新橋からの飛び込みは地元の子供たちにとって栄誉なことであり、下級生には憧れの的である。子供たちにはルールがあり、初めて飛び込む子供には、必ず上級生が付き添い、危険のないようにしているという。やがて、地元の子供のみならず、地元以外の人も飛び込むようになり、全国的に有名なものとなった。 吉田川変装ジャンプコンテスト 1990年頃から、この吉田川の飛び込みを利用したイベントとして、「清流吉田川ジャンプコンテスト」が開催された。後年「吉田川変装ジャンプコンテスト」として、毎年7月下旬~8月上旬頃に、「清流吉田川カッパまつり」の中で開催されていたが、飛び込みによる死者が出たため、2006年を最後に行われていない。そのイベントは、様々な仮装をした参加者が新橋の欄干から飛び込み、そのユニークさを競うイベントである。基本的にはどんな仮装でも自由であるが、安全に飛び込めること、手に物を持たないことが条件である。直径2mの円内に飛び込まないと、減点対象となる。 飛び込みでの問題点 近年は地元の人々でなく、岐阜県内外の人々も飛び込みを行なっている。それに伴い、事故も発生している。2003年(平成15年)7月31日に愛知県江南市の男子高校生が飛び込みをし、溺れて亡くなり、さらに2005年(平成17年)11月10日には東京都の多摩美術大学の女子大生が、自主映画の為にカメラ撮影をしながら飛び込みをし、亡くなっている。必ずしも安全とは言い切れないため、細心の注意が必要である。
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