合成と特許取得済みのカンナビノイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:56 UTC 版)
「カンナビノイド」の記事における「合成と特許取得済みのカンナビノイド」の解説
歴史的に、研究用のカンナビノイドの合成は、しばしば薬草のカンナビノイドの構造を基にしており、そして多くの類似体が製造・実験され、特にロジャー・アダムス(英語版)のグループは早くも1941年に、その後ラファエル・メコーラム(英語版)のグループが先導した。新しい化合物はもはや天然のカンナビノイドと関連がないか、あるいは内因性カンナビノイドの構造に基づいている。合成カンナビノイドは、カンナビノイド分子に系統立てた改良を加えることにより、構造とカンナビノイド化合物の活性を決定する実験に特に有用である。 ナビキシモルス(サティベックス) 大麻抽出物の経口スプレーであり、THCやCBDなど他のカンナビノイドを含有し、神経因性疼痛と痙攣のためにイギリス、カナダ、スペインを含む22カ国で用いられる。サティベックスは植物全体のカンナビノイド薬を開発する。 ナビロン(セサメット) マリノール類自体を合成したラセミ混合物である。スケジュールIIであり、マリノールのスケジュールIIIとは異なる。 ドロナビノール(マリノール) Δ9-THCの純異性体であり、食欲増進剤・制吐薬・鎮痛剤として用いられる。 リモナバン(アコンプリア/SR141716) 選択的CB1受容体逆作動薬であり、抗肥満薬(英語版)として用いられた。CB受容体作動薬が食欲増進することを逆手にとって、内因性カンナビノイドの働きを阻害する医薬品である。うつ病や自殺未遂の報告が多く、2008年に販売中止となり、日本での治験も中止された。
※この「合成と特許取得済みのカンナビノイド」の解説は、「カンナビノイド」の解説の一部です。
「合成と特許取得済みのカンナビノイド」を含む「カンナビノイド」の記事については、「カンナビノイド」の概要を参照ください。
- 合成と特許取得済みのカンナビノイドのページへのリンク