合成と特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 09:08 UTC 版)
「テトラクロロアルミン酸カドミウム(I)」の記事における「合成と特徴」の解説
テトラクロロアルミン酸カドミウム(I)は、当初は、溶融した塩化カドミウムにカドミウム金属を溶解させ、その後、塩化アルミニウムを加えることで合成された。 CdCl2 + Cd → Cd2Cl2 Cd2Cl2 + 2 AlCl3 → Cd2(AlCl4)2 その後のラマン振動スペクトルの研究で、Cd-Cd結合の存在が示唆され、その後、2度別々に行われた単結晶のX線結晶構造解析により、確認された。そのため、この化合物は、Hg22+を含む水銀(I)化合物(例えば、塩化水銀(I))と比較できる。Cd-Cd結合は、エタン様Cd2Cl6ユニットの一部であり、AlCl4ユニットと頂点を共有している。Cd-Cd結合長は、257.6 pmまたは256.1 pmと報告されている。 テトラクロロアルミン酸カドミウム(I)は、反磁性である。不対電子を持たず、水と容易に反応して不均化し、カドミウム金属とカドミウムイオン(Cd2+)を与える。
※この「合成と特徴」の解説は、「テトラクロロアルミン酸カドミウム(I)」の解説の一部です。
「合成と特徴」を含む「テトラクロロアルミン酸カドミウム(I)」の記事については、「テトラクロロアルミン酸カドミウム(I)」の概要を参照ください。
- 合成と特徴のページへのリンク