台車方式
在来型鉄道の列車は、車輪とレールの摩擦で走り、粘着走行ともいいます。台車は時速100km以上の高速で走る車両を支え、安全、確実な粘着走行に重要な装置です。
その台車方式は、車両の軸を受ける軸箱を台車枠に支持する装置、つまり軸箱支持装置によって区別されます。
具体的には(1)リンク式=心棒、緩衝ゴムなどを両端に介し、短いリンクによって軸箱と台車枠を結んだもの、(2)板バネ式=台車枠と軸箱を板バネで結んだもの、などがあり、安定した機構を備えたボギー台車は、カーブに沿って車軸が進む構造の大型車両に古くから使われてきました。
しかし、最近は空気バネの発達で上下、水平方向の復元力を持つボルスタレス台車が開発され、従来のボギー台車に比べ部品が少なくなり、台車の重さも軽減されました。
また、従来の台車ブレーキ装置はブレーキシリンダ、テコ、加減棒などで横成されていましたが、近年ではこれらが1つの箱に収納されたユニットブレーキ装置が主流となっています。この装置は1つの台車枠に4つ取り付けられています。
- 台車方式のページへのリンク