古文経伝とは? わかりやすく解説

古文経伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 06:48 UTC 版)

古文」の記事における「古文経伝」の解説

古文学では六経順序を『易』『書』『詩』『礼』『楽』『春秋』とする。漢代の古文経伝には次のようなものがある。 「古文易」 - 今文易と大差はないが、前漢末、劉向今文三家易を宮中古文易で校合したところ今文易経には「無咎悔亡」が脱去しており、民間費直伝えた「費氏易」だけが古文易と同じであったという。現行本『易経』のテキストは、費氏本をもとにした魏の王弼の『周易注』である。 「古文尚書57篇 - 孔子旧宅の壁中から発見され孔安国伝えたものなどをいう。「今文尚書」より16篇多い「逸書」が存在した西晋末期永嘉の乱散佚現行『書経』テキストは、東晋賾(ばいさく)が献上した偽古文尚書」である。 「毛詩29巻 - 前漢毛亨・毛萇が伝えた現行本『詩経』のテキスト。 「周官」6篇 - 現行本『周礼』のテキスト。 「礼古経」56篇 - 『儀礼』の古文経現行本『儀礼』のテキストは、鄭玄今文高堂本と礼古経を校合してできたものという。ただし、礼古経は56篇であり、高堂生が伝えた今文経17編より39篇多いが、この39篇は散佚し『逸礼』といわれる。 「春秋古経」12篇 - 単独では現在に伝えられておらず、『春秋左氏伝』付随して伝えられている。「春秋古経」と「春秋左氏伝」を配合したのは西晋杜預とされる。他の二伝が伝える『春秋』よりも2年分多い哀公十六年まで記載されている。 「春秋左氏伝30巻 - 現行『春秋左氏伝』テキスト。 「古論21篇 - 古文の『論語』。孔子旧宅の壁中から発見された。現存しない。現行本『論語』のテキストは、後漢張禹今文の「魯論」を中心に同じく今文の「斉論」と校合して作った「張侯論」をもとに、鄭玄が「古論」と校合して作ったという『論語注』である。 「古文孝経」1篇 - 孔子旧宅壁中から古文尚書とともに発見され孔安国が伝を作った代に散佚隋代再発見されたもの偽書疑いが高いという。これも中国では唐代散佚した。日本唐代輸入されたものがあるが偽書とされる

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