とりもちおんな〔とりもちをんな〕【取り持ち女】
取り持ち女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 10:24 UTC 版)

取り持ち女(とりもちおんな)は、売春婦と客との仲介をする女性、女性のポン引き、俗に言う遣り手婆(やりてばばあ)を意味する[1]。
絵画作品
取り持ち女が描かれるような売春宿などの情景は風俗画のジャンルのひとつであるが、『取り持ち女』と呼ばれる絵画には以下のように名画とされる作品がある。
- 『取り持ち女 (ディルク・ファン・バビューレンの絵画)』 - オランダ人画家ディルク・ファン・バビューレン、あるいはその工房が描いた絵画
- 『取り持ち女 (フェルメールの絵画)』 - オランダ人画家ヨハネス・フェルメールが描いた絵画
ほかにも、ドイツ人画家ハンス・フォン・アーヘン の『取り持ち女(Matchmaking scene)』や、オランダ人画家ヘラルト・ファン・ホントホルスト の『取り持ち女』などが有名である。
脚注
関連項目
取り持ち女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:43 UTC 版)
制作年代:1656年 技法:カンヴァス、油彩 サイズ:140×130cm 所蔵:アルテ・マイスター絵画館(ドイツ、ドレスデン) 来歴: 「取り持ち女」とは「やり手婆」などとも言い、売春婦と客との仲立ちをする女性のこと。この作品では左から2番目の人物がこれに当たる。その右にはワイングラスを手にした売春婦と金貨を手にした客がいる。画面左端にいるもう一人の人物(ワイングラスと弦楽器を持ち、鑑賞者に視線を向けて薄笑いしている)をフェルメールの自画像とする説があるが確証はない。フェルメールの義母(妻の母)マーリア・ティンスは、ディルク・ファン・バビューレン(1590年 - 1624年)という画家の描いた『取り持ち女』の絵を持っていた。バビューレンの『取り持ち女』は、フェルメールの他の作品、『合奏』と『ヴァージナルの前に座る女』に画中画として登場する。若き頃の作品であるため、本来奥行きのある作品だがまるで空間の整理が出来ていない。天才も人間味溢れる一人の人間であったことを感じさせる作品である。 詳細は「取り持ち女」を参照
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