参照
参照とは、情報を整理したり考えを深めたりするための手がかりとして、他の情報などに接し、元の情報と対比したり考え合わせたりすること。理解の手助けとして用意された情報源に目をやること。
参照という行為は、もっぱら図表や書籍といった文書(文献)に接する行動を指して用いられる。「資料を照らし合わせる」という点に焦点があたっており、「資料を元に考えを深める」というニュアンスは希薄といえる。資料(や意見)を元に考えを深める、という部分に焦点を当てる場合は「参考」という表現が用いられる。
「参照」は、英語では文脈に応じて refer、compare、see、consult などの語に訳される。
refer は「情報の拠り所に目を向ける」「役に立つ情報を差し向ける」という意味の単語である。「引き合いに出す」「言及する」「辞書を引く」といった意味合いも含む。
compare は「比べる」という意味の単語である。並べて見比べる、対照する、というニュアンスがある。
see は「見る」という意味の単語で、特に「よく見る」「目で捉える」というニュアンスがある。日本語の論文などで参考文献を示して「~を参照。」と述べる箇所は英語では「see」を使って表現される。
consult は「(専門家の)助言を聞く」「コンサルタントを務める」という意味を中心とするが、「辞書や参考書を調べる」および「考慮に入れる」という意味・用法もある。
参照という表現は、これら「情報に目を向ける」「並べて見比べる」「見る」「調べる・顧慮する」という意味合いを包含する語といえる。
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