原因の仮説の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 05:57 UTC 版)
「ケーララの赤い雨」の記事における「原因の仮説の変遷」の解説
雨の中に塵や砂が混じることは時々ある。当初はケーララの赤い雨も同種のものであり、例えばアラビア半島からの砂埃ではないかと考えられた。赤い雨が降る数日前に、レーザー画像検出によりケーララの近くで微粒子による靄が見つかっている。この塵は全て砂漠の砂であった。一方、インド気象庁の上級科学アシスタント、K.K.サシダラン・ピライは、この現象の原因について、フィリピンのマヨン山の噴火による塵と燃焼物であるとする仮説を発表した。この火山は6月から7月にかけて噴火しているので、ジェット気流に乗ればケーララまで25~36時間で到達すると試算した。ただし、北緯10度付近を東から西に流れるジェット気流はめったにないという点で難があった。 いずれの仮説も、後に赤色の原因が生物由来のものと判明したため否定された。 色の付いた雨と流星が降る日時の相関を調べた論文もある。それによると、有色の雨の内、流星との関連性を伺わせる雨の回数は60回、割合にして36%であり、あまり高い相関とは言えず、流星が降ったのに赤い雨が降らなかった、赤い雨が降ったのに流星が降らなかった例も数多くみられた。
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