原因に関する諸説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 03:43 UTC 版)
現時点で病原は特定されていない。該当地域で使用された生物兵器や化学兵器由来の化学物質が原因ではないかと見る向きもある。他には腐敗した植物や肉類などの汚染食品も病原候補であり、汚染された猿の肉などが疑われている。また、発症地域の人々は、救援組織から支給された耕作用の種を食用していたことを認めているが、これは本来が耕作用だったので、有毒な農薬等にまみれていた。 別の説として、この疾病と寄生虫のオンコセルカを関連付けるものがある。オンコセルカはブユに媒介されてオンコセルカ症(河川盲目症)の原因となる。頷き病の患者の多くはイェイ河の流域に居住しており、患者の 93% がこの寄生虫に感染している。ただし、この寄生虫は頷き病の発症地域に限らず広く分布し感染しているので、これだけでは説明は付かない。河川盲目症と通常のてんかんとの関連、及び成長阻害との関連がこれまでに指摘されているが、はっきりした証拠は得られていない。
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