単振動の合成とは? わかりやすく解説

単振動の合成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/10 17:10 UTC 版)

自由振動」の記事における「単振動の合成」の解説

単振動2つ上加合わせることを単振動の合成という。1つ質点に、平行な2つの単振動の合成を行うとき、この質点運動次のように扱うことができる。 始め振動している質点運動の解が x 1 = A cos ⁡ ω 1 t + α {\displaystyle x_{1}=A\,\cos {\omega _{1}t+\alpha }} … (1-16) 別の振動による質点運動の解が x 2 = B cos ⁡ ω 2 t + β {\displaystyle x_{2}=B\,\cos {\omega _{2}t+\beta }} … (1-17) これは具体的に、板の上単振動している質点があり、さらにその板が地面に対して同じ方向単振動している場合に当たる。この解は一般にかなりの複雑な運動を表すが、角振動数がある特別な整数比になる場合には、比較簡単な扱いができる。例えば、初期位相が0で振幅角振動数いずれも2:3になる場合には、 x 1 = 2 a cos ⁡ 2 ω t , x 2 = 3 a cos ⁡ 3 ω t {\displaystyle x_{1}=2a\cos 2\omega t,\,x_{2}=3a\cos 3\omega t} x = 2 a cos ⁡ 2 ω t + 3 a cos ⁡ 3 ω t {\displaystyle x=2a\,\cos 2\omega t+3a\,\cos 3\omega t} … (1-18) 2つ単振動振幅等し場合には、(1-17)は x = C cos ⁡ ω 1 t + α + cos ⁡ ω 2 t + β {\displaystyle \mathrm {x=C{\cos {\omega _{1}t+\alpha }+\cos {\omega _{2}t+\beta }}} } = 2 C cos ⁡ ( ω 1 − ω 2 2 t + α − β 2 ) cos ⁡ ( ω 1 + ω 2 2 t + α + β 2 ) {\displaystyle {}=2C\cos \left({\frac {\omega _{1}-\omega _{2}}{2}}t+{\frac {\alpha -\beta }{2}}\right)\cos \left({\frac {\omega _{1}+\omega _{2}}{2}}t+{\frac {\alpha +\beta }{2}}\right)} … (1-19) のように書き換えられる。角振動数がほんのわずかだ違っている場合には、 | ω 1 − ω 2 | 2 = △ ω , ω 1 + ω 2 2 ≈ ω 1 {\displaystyle {\frac {|\omega _{1}-\omega _{2}|}{2}}=\triangle \omega ,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,{\frac {\omega _{1}+\omega _{2}}{2}}\approx \omega _{1}} … (1-20) となり、因子Δωを含む振動項は非常にゆっくりと振動し一方振動項ははじめと同じ振動 ( ω 1 ≈ ω 2 ) {\displaystyle (\omega _{1}\approx \omega _{2})} を続けることとなる。したがってゆっくりと振動をする部分のために、うなりという現象生じる。ちょうど因子Δωを含む振動項の1周期Tの間に2度うなりを感ずるので、はじめの2つ単振動振動数それぞれと γ 1 , γ 2 {\displaystyle \gamma _{1},\,\gamma _{2}} すると、このうなりの振動数fは次式となる。 f = 2 T = 2 ( | ω 1 − ω 2 | 2 1 2 π ) = | γ 1 − γ 2 | {\displaystyle f={\frac {2}{T}}=2\left({\frac {|\omega _{1}-\omega _{2}|}{2}}{\frac {1}{2\pi }}\right)=|\gamma _{1}-\gamma _{2}|} … (1-21)

※この「単振動の合成」の解説は、「自由振動」の解説の一部です。
「単振動の合成」を含む「自由振動」の記事については、「自由振動」の概要を参照ください。

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